経営労務ニュース・・拡大 協会けんぽ人間ドック健診補助

今年度(R8年度)より、協会けんぽ(全国健康保険協会)の人間ドック健診補助が拡大実施されます。対象年齢35歳から74歳の被保険者(本人)について1人あたり最大25,000円の補助を受けることが可能になるものです。

人間ドック健診は、一般的な生活習慣病予防健診の項目に、詳細な血液検査や眼圧検査、医師による健診結果の即日説明などが加わった充実した内容であり、この人間ドック健診補助単体でも活用したいですが、さらにこの人間ドック健診補助を「人材確保等支援助成金(雇用管理制度・雇用環境整備助成コース)」のうちのひとつのメニューである「健康づくり制度」とあわせて有効活用ができる可能性があります。

 

この助成金は、人間ドック受診費用などの福利厚生制度を新たに導入し、離職率の低下を実現した事業主を支援するものであり、主な受給要件は以下の通りです。

  1. 整備計画の認定: 制度導入前に「雇用管理制度等整備計画」を労働局へ提出し、認定を受ける。
  2. 制度の導入・実施: 認定計画に基づき、人間ドック費用を会社が負担する等の制度を就業規則に規定し、対象となる従業員全員に対して実際に運用。
  3. 離職率目標の達成: 計画終了後1年間の離職率を、計画提出前1年間と比較して1%ポイント以上低下させること。なお、被保険者が9人以下の小規模事業所は、離職率を「維持(上回らない)」するだけで目標達成とみなされる特例あり。

助成金額は、制度導入と目標達成で20万円が支給され、さらに一定の賃金引上げ要件を満たすことで25万円まで増額されます。

 

助成金の要件や申請方法などについて詳細確認をしたうえで計画申請が必要ですが、会社が「補助額を超えた差額(自己負担分)を半額以上補助する」仕組みを規定しながら、コスト負担を最小限に抑えつつ、従業員の注目度が高い「福利厚生」のひとつとして従業員の健康増進支援を加え、職場定着の向上を目指すことができ、ぜひ検討したいものです。